先行して英語版のGoogle Analyticsで開始されていた、人工知能によるサイトアドバイス機能が日本語版でも標準で公開されるようになりました。
人工知能によるアドバイス機能は、Web版のGoogle Analyticsではなく、スマートフォンのアプリ版で利用することが出来ます。
メニュー部分から「アシスタント」を選択すると、人工知能によるアドバイスが表示されます。
表示されるメッセージは英語ですが、将来的に日本語化されるのは間違いありません。
上記は、現時点における当ブログへのアドバイスですが、まだ記事数もアクセスも少ないためでしょうか。それほど重要な内容は含まれておらず、ほとんどがアクセス環境の割合から、最適化すべきターゲットを表示しているだけのようです。
今までもアクセス解析を人工知能で解析する他社製のサービスは存在していましたが、アクセス解析のビッグデータを有するGoogle本体がスタートした人工知能サービスがどこまで進化するのか予想もつきません。
ひょっとしたら、クリエイターが介在しなくても、自動的にアクセスを集めやすいWebサイトを構築してしまうサービスが登場する日が来るのかもしれません。
ただ、僕自身、仕事でWebコンサルティングを行うことが多く、理論的にはそういったサービスが可能であることはなんとなく見当がつきますが、実際はサービスが実現したとしても、思ったほど自動的なものにはならないのではないかと考えています。
やや乱暴な言い方かもしれませんが、Webサイトはビジネスにおける広告手法のひとつでしかないからです。ビジネスを置き去りにして、広告だけが閉鎖的に進化してゆくことはありえないので、ビジネスでどうWebサイトを活用するか、といった判断や決定は人間が行わざるを得ません。
ビジネスまで人工知能が進めてしまう、というのであれば話は別ですが、当面は人工知能が進化したとしても、人間が「それをどう扱うか」というツールの域を出ないのではないでしょうか。
人工知能はとんでもない可能性を秘めた技術であることに間違いありませんが、必ずしも万能なものではない、と個人的にはとらえています。
まずは、Google Analyticsで身近になった人工知能の進化を、楽しんでみたいと思います。