僕には、ずっと「いいなぁ」と思いながら、今までまったく触れる機会のなかったジャンルの趣味があります。それは「手芸」。
もともと雑貨好きなので手作り小物にはずっと憧れていたのですが、なんとなく始める機会がないままに生きてきてしまいました。
そんな中で、どうしても自分で作ってみたい作品が出てきたので、今までさわったことのない「ミシン」にチャレンジしてみることにしました。
しかし、手元にあるのは、実家にあった古いミシンのみ。
目の前にあるのは、シンガーのメリットSN-510。
正常に動くのかどうかもわかりません。というか、ミシン自体を使ったことがないので、糸の掛け方はおろか、どういう動作が正常なのかもわかりません。
機種が古すぎてネットに説明書も落ちてないという状態。
それでも、なんとかミシンには上糸と下糸があるらしい、下糸はボビンというものに巻かなくてなならないらしい……などとネットから断片的に情報を集め、明らかにに動作のおかしい部分は、分解修理して古いミシンをなんとか「これで一応正常に動いてるんじゃね?」という状態まで持っていくことができました。
しかし、最後の最後。
何度繰り返してもうまく縫うことができません。
なんというか、布を縫うと糸がぐるぐるに絡まって、途中で動作が止まってしまうのです。または、ちゃんと縫えたと思っても、糸がゆるゆるで、すぐに解けてしまうような感じ。
何時間試してもうまくいかないので、きちんと動いているように見えても、やはりどこか壊れているのか、これは買い直すしかないのか……と諦めかけたところで、なぜうまくいかないのか、その答えにたどり着くことができました。
それは、上糸と下糸の強さの調整。
ミシンを使いなれている人にとっては当たり前のことなのかも知れませんが、ど素人の僕にとっては、まったく思いつきもしない部分でした。だって、ミシンってもっと色々と自動でやってくれるもんだというイメージがありましたから。
具体的には、上糸の調整は本体のダイヤルで行います。
この問題に行き当たるまで、このダイヤルが何なのかさっぱりわかりませんでした。
そして言われなければまったく気がつかない下糸の調整。
本体下部分に収納するボビンケースの、マイナス形のネジ部分で強さを調整します。
この上下の強さをトライアンドエラーしながら試してみると、やっとまともに縫えるようになりました。
これで、どうやら古いミシンで布が縫えるようになりそうです。
作りたい作品……というのは、失敗できないものなので、もっとミシンを練習してから取り掛かろうと思っています。