僕はどちらかといえば多趣味な方で、いろいろなことに熱中してきました。
子供の頃はBASICプログラムに熱中していたり、プレステのゲームに明け暮れたり、文章を書いたり、絵を描いたり、ホームページを運営したり、パソコンで作曲したり、ギターを練習したり、プラモはエアブラシ一式まで揃えてのめり込みましたし、釣りには会社を休んでまで行きましたし、今では銭湯めぐりがライフワークです。
これでもごく一部なのですが、ちょっと好奇心のアンテナに引っかかったことに対しては、ずんずんのめり込んでしまう性格のようです。
おかげで豆知識の引き出しはずいぶんと多くなりましたが、飽き性で極めるところまでは行かないので、いわゆる器用貧乏の見本のようなものです。
その時々で何か違うことにのめり込んでいる僕の姿を見て、逆に「趣味がない」という人から相談を受けることがあります。
どうすれば、そこまで多趣味になれるのか。どうやって趣味をみつけているのか、という相談です。
趣味を見つけやすい場所
僕自身は能動的に「趣味を見つけてやるぞ」と思ったことはなく、いつの間にか自然と新しい趣味をみつけてしまっているのですが、そのきっかけとなる出来事が起こりやすい場所があります。
なので、そういった相談を受けた時、僕はその「きっかけが起こりやすい場所」へ行けとアドバイスすることにしています。
趣味を見つけるきっかけとなりやすい場所。好奇心が動きやすい場所。
それは本屋の雑誌売り場です。
できるだけ大きな本屋、たとえば「ジュンク堂 大阪本店」みたいなところがベストチョイスです。
なぜ、本屋の雑誌売り場では趣味がみつけやすいのか。
それは、雑誌のラインナップが、世の中の流行を端的に示しているからです。
ほとんどマーケットのないテーマでは商売にならないため、雑誌は発行されません。
今店頭に並んでいる雑誌は、興味・関心をもつ人が「一定数存在するものばかり」だと思っても間違いありません。
ですので、雑誌のラインナップを眺めているだけでも、他人はどのようなことに興味・関心をもちやすいのか、ということを何となく感じることができます。
そして、また同時に、自分自身がどのようなことに好奇心のアンテナが反応するのかが理解できるようになってきます。
趣味がない、という悩みの本質
パソコン雑誌に興味を持ったことが自作パソコンやプログラミングの趣味につながるかもしれません。文芸誌なら読書。映画雑誌なら映画鑑賞。好奇心のアンテナはどこに反応するかわかりません。園芸、手芸、ラジコン、クロスワード。街歩きや散歩も立派な趣味です。
趣味がみつからないという悩みの本質は、趣味そのものに対してではなく「何かに興味を向けるきっかけを逃している」ことがほとんどです。
そのきっかけをつかむ場所として、本屋の雑誌売り場はまさに最適な環境です。
騙されたと思って、一度訪れてみてください。「きっかけをつかむ」という目的さえ忘れなければ、きっと手ぶらで帰ることはないはずですから。