松屋の牛めしを食べながら、ふと考えてみました。
なぜ、牛丼をこんなに安価に提供する必要があるのでしょうか。
牛丼といえば吉野家、すき家、松屋など色々なチェーン店がありますが、ここ最近、松屋を利用する機会が多くなってきました。牛めしの大盛りが390円と安価で美味しいので、つい足を運んでしまうのです。
牛丼はデフレの象徴ともいわれ、長年、チェーン間での価格競争にさらされて来ました。モノの値段が過剰に下落すれば、経済全体でカネが動きにくくなって景気は悪化します。その結果、消費者自身が職を失う、賃金が下落するなどのダメージを受けることになってしまいます。
そう考えれば、行き過ぎた価格競争が良いとは思いませんが、日々の暮らしの目線で見れば、安価であればありがたいと感じるのも確かです。
2016年11月現在、主要な牛丼店の価格を比べてみました。
それぞれ、牛丼並盛りの販売価格です。
吉野家 380円
すき家 350円
松屋 290円
こうして並べてみると、松屋は特に安価であることがわかります。吉野家とは90円も差がある上に、松屋では味噌汁まで無料でついてきます。
牛めし並盛りは290円ですが、大盛りにすると390円になります。
注文時に「つゆだく」にしてもらうことも可能です。
果たして、牛丼をそこまで安価に提供する必要があるのでしょうか。
もちろん集客効果など、さまざまなビジネス判断に基づいた価格になっているとは思うのですが、さすがにこれは「安すぎる」のではないかと、人ごとながら心配してしまいます。
そこで、ふと思ったのですが、日によって価格が変わる牛丼チェーンというのは成り立たないものでしょうか。
日によってコロコロ価格が変わるものにガソリンがあります。ガソリンの価格が変動するのは重油価格が変動するからですが、牛丼の原材料にしても為替の影響を受けているはずなので、その価格を反映してみてはどうかと思ったのです。
ガソリンは他に選択肢がなく、外食には選択肢がたくさんある、という違いはありますが、為替によって値段が変わることを、ゲームのような面白さで演出できれば、そこそこ注目されるのではないでしょうか。
「文句があれば松屋で食うな」といわれそうですが、まずは企業が潤わないと、我々末端の労働者に好景気が還元されることはありません。
なかなか潤わない自身の懐を憂うあまり、松屋の牛めし価格と重ね合わせてしまったようです。
松屋は安くて美味しいのでオススメなので、安さの秘密をあれこれ妄想しながら食べてみるのも一興かも知れません。