ポケモンGOが2016年11月8日にアップデートされ、ポケストップを毎日回すとボーナスが獲得できるなど、いくつかの新要素が実装されました。
ポケモンGOは、今年7月21日の配信以降、着実にアップデートが重ねらています。リリース当時の熱狂と比べれば、やや落ち着いてきた印象があるものの、まだまだポケモンGOのブームは続きそうな気配です。
振り返ってみると、実装されてきたアップデートは、ゲームを面白くするためのものばかりではありませんでした。
高速移動中にポケモンが出なくなる、ポケストップが回せなくなるなど、条件つきでゲーム機能を制限する機能も、アップデートで実装されたうちのひとつです。
もちろん、これは車の運転中にゲームをするなど、危険な行為を予防するための機能です。
実際にポケモンGOで遊びながら運転していたことによる、痛ましい死亡事故も起きてしまいました。
事故を予防するためにゲームに制限をかけるのは、当然の対応だと思います。
しかし、個人的には、そこにちょっとした疑念を持っています。
「高速移動中の制限で、本当に運転中のゲームプレイはなくなるのか」ということです。
もちろん利用者は減るでしょうが、車で減速しながら利用するという抜け道は残されています。
中途半端に使えるために、かえって危険な運転を助長するケースも可能性もあります。
だからポケモンGOを全面的に廃止しろ、と主張するつもりはありません。
危険なのはゲームそのものではなく、利用者側の意識、マナーにあるからです。
そこで、ゲームを制限する以外に、ポケモンGOの危険利用を減らせる(かもしれない)対策を考えてみました。
それは、高速移動中のメリット要素を追加することです。
ポケモンGOが危険運転につながる大きな要因のひとつは、徒歩移動でも、車移動でも、そのゲーム性が同一であるためです。
車で移動していても、徒歩移動と同様の操作を行う必要があるので、結果的に、ゲームが危険運転を引き起こす要因となってしまいます。
それならば、高速移動時には、端末に触れる必要のない「まったく別のゲーム性」に変更してしまうことで、危険運転の原因そのものを取り除いてしまおうということです。
たとえば高速移動中にはタマゴの孵化装置の移動距離のみカウントするようにします。
ただし、高速移動中にポケストップを一度でも回すと、孵化に必要な移動距離がリセットされる。
さらに、一定の確率でタマゴが割れて無駄になってしまう。
高速移動中モードは、一定速度以上での移動で自動的に発動し、解除は時速5km(徒歩の速度)に戻って2分後にしか解除されません。
高速移動中のメリットと、それを破ることのデメリットを同時に実装することで、新しいゲーム性を演出することもできます。
現段階では「思いつき」の段階ですが、綿密に突き詰めてゆけば、単純で中途半端なゲーム制限よりは、危険運転を減らせるかもしれません。