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Visual Studio for Macが世界を楽しくする、かも

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2016年11月26日にMacの開発環境であるVisual Studio for Macのリリースがマイクロソフトから正式発表されました。

元プログラマーの立場から見ても、これは衝撃的なニュースでした。例えるならば、プレイステーションでマリオブラザーズが発売される、といった種類の衝撃です。

Visual Studioは、古くからWindowsのソフトウェアを開発するために利用されていた開発環境です。
様々なプログラミング言語を扱うことができるのですが、その中でもVisual Basicと呼ばれる言語はプログラム初心者にも比較的扱いやすく、一時期は個人開発者の間で人気を集めました。

今回発表されたVisual Studio for Macで制作できるのはMacアプリ、iOSアプリ、Androidアプリとのことで、将来的にVisual Basicが扱えるようになるかどうかはわかりませんが、今までよりも各アプリの開発がしやすい環境が整いつつある、と言っても良さそうです。

開発対象はやはりiOS、Androidアプリのニーズが高いと予想されますが、スマートフォンのアプリ開発は、言語の難しさに加えてアプリ配布の敷居の高さがネックとなります。

例えばiPhoneアプリは通常、Appleが運営するApp Storeでしか配布できません。そのためには有料のアカウント登録が必要ですし、せっかく作ったアプリでもAppleから拒否されれば、誰の目にも触れることなくお蔵入り、ということも考えられます。
Androidでも公式のGoogle Playで配信するとなると、ほぼ同等の条件です。

要するに、アプリを開発して誰かに使ってもらうためには、ある程度のコストとクオリティが必要となるのです。

利用者からすれば、安心してスマートフォンを使い続けるための当然の措置と言えますが、これからプログラムを学ぼうとする初心者にとっては、それが高い壁に感じるかもしれません。

しかし、プログラミングはその高い壁にチャレンジしてなお、面白く、未知の可能性が秘められています。Visual Studio for Macの誕生をきっかけとして、数多くの新しいプログラマーが生まれ、世界をもっと楽しくしてくれるのではないでしょうか。



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